第2回オフ会レポート(E paint work 代表 鈴木英介)

2月19日・20日・21日と
日本塗装技術研究会による
宮古島暴露試験のための
塗り板作成が行われました。
この3日間だけが全てではなく、
何ヶ月も前から全メンバーで段取り、
意見交換を重ねてきました。
既に各地域で暴露試験を
行っているメンバーもおり、
必要なもの、塗り板作成当日の流れ等を
事前に情報共有していただきました。

作成したフォーメーション図をもとに
擬似的な状況を作り出し当日の現場状況を試す、
実際の容器で塗料を作ってみる、
その他数えきれない事前準備を各々が忙しい中
頑張っていたのを見てとても感心いたしました。
塗料収集は並大抵の苦労ではなく、
提供していただいた塗料メーカー様もあれば、
会費で購入した塗料もたくさんあります。
そして塗り板作成における場所の提供など
様々な企業様からのサポートもありました。
心から感謝申し上げます。

いよいよ塗り板作成にはいります。
作業場を養生後
フォーメーションをテープで区画し作成。

塗り板に目荒らしを行い、
予め番号付けした塗料と塗り板を
番号付けした区画に配置。

そこから番号順に運び手が塗り手へ渡し、
弱溶剤・水性に塗り手が別れ
それぞれの下塗りをします。
塗布後は運び手が番号付けされた
元の区画へ塗り板を戻します。
2日目は
タイトなスケジュールと予測されるため、
1日目に中・上塗りの主材のみ
容器へ計っていれて置いておきます。

1日目は終了です。

2日目の中・上塗り作業開始です。
限られた時間の中でインターバルを守るため、
それぞれインターバルが異なる塗料の時間を
計算し順番を決めて塗っていきます。

各メーカーの塗料用シンナーまで用意しました。
塗料シンナーも全て同じではなく、
溶解力、気泡、乾き、レベリングなども違うので、
使用場面に合ったシンナーをチョイスできるよう
会の中では情報共有しておりますが、
実際にここまでの種類の塗料用シンナーを
目の前に並べる事はないと
各メンバーは臭いの嗅ぎ比べなどしておりました。

そして各々が塗り手、希釈攪拌、撮影、
塗料の詳細メモ、塗り板運び等配置につきます。
まずは中塗りから。
運び手が希釈攪拌組に渡し、
攪拌後は運び手が塗り手へ渡します。
塗布後は粘度、臭い、隠蔽具合などメモし、
運び手が再び元の区画へ運びます。
上塗りも同様です。
しっかりインターバルを守り
無事に2日目の作業も終了です。
3日目は宮古島へ発送するための
梱包、片付け作業になります。
作業場に着くと上塗りまで
施された塗り板が並んでおり、
それぞれ艶など表情が様々でした。
まさかの意外な塗料の艶が1番綺麗だったなど
高い評価を得る塗料や泡の目立つ塗り板など、
これだけの枚数が並んでいるのを
見る事もないので貴重な体験でした。
そして梱包作業にはいります。
ここでも予めサイズ計算された
梱包用のダンボールが用意されていたため
円滑に梱包する事ができました。
お世話になりました作業場の片付け・
清掃をして3日目の作業も終了です。
このように段取りがいかに
大変で大事なものなのか、
そしてそれぞれの地域から集まり
塗り板作成、梱包まで
全てが容易ではありませんでしたが、
熱意をもって取り組むメンバーたちと
遂行する事ができ、
とても良い経験となりました。
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