ガラス面とカッティングシートへの塗装の密着試験

ガラス面および、ガラスに貼ったカッティングシート面に対して塗装する場合の下塗塗料について、付着テストによる比較を行いました。

なぜカッティングシートを貼ってから塗装する試験も行ったかという理由は、ガラスに塗料が密着しない場合、カッティングシートと塗料が密着すればガラスにカッティングシートを貼った上に塗装をすればガラスの面に塗装で仕上げる事は出来るという事になるからです。

また、カッティングシートの上に塗装をする理由はカッティングシートの耐用年数より高耐候の塗料を使用すれば耐用年数を上げる事ができるからです。


◆下地
【ガラス面】の場合と【ガラスに貼ったカッティングシート面】の場合、2種類の試験を行いました。
またテープを使った試験では、【クロスカットあり】と【クロスカットなし】の2通りでの試験を行いました。

◆下塗塗料の種類
以下4種類の材料を用意しました。

1.「シャーピープライマーP-50」シャープ化学
 (シーリング用プライマー)
「シャーピープライマーP-50」シャープ化学
  
2.「ニュー密着バインダーM」メグロ化学工業
 (万能プライマー)
「ニュー密着バインダーM」メグロ化学工業
 
3.「ハイタッチベルデ」大同塗料
 (1液変性エポキシプライマー)
「ハイタッチベルデ」大同塗料

4.「ハイポン20デクロ」日本ペイント
 (2液変性エポキシプライマー)
「ハイポン20デクロ」日本ペイント

◆素地調整
はじめに、中性洗剤を使用してガラス全体の水洗いを行った後に、【脱脂】の場合と【サンドペーパー#180で目荒らし】の場合、素地調整の違うものを作りました。
塗装前の素地調整を終えたガラスとカッティングシート

◆下塗り作業
ミニスモール「マイクロエイト」(大塚刷毛)3インチを使用し下塗り塗装を行いました。
ガラスとカッティングシートに下塗り塗布

◆上塗り作業
下塗りを24時間乾燥後に今回は密着時間の為上塗りを1回塗装を行いました。
(弱溶剤塗料:関西ペイント「セラMレタン」N-70)
ガラスとカッティングシートに上塗り塗布

◆クロスカット作業
各下塗り・各素地の部分にクロスカットを行いました。
ガラスとカッティングシートの上の塗膜にクロスカット

ガラスとカッティングシートの上の塗膜にクロスカット終了後

◆テープ貼り付け作業
クロスカットを行った部分と、行っていない部分でテープを使い密着の比較をおないました。
テープを貼り終えた状態

◆ガラス素地クロスカット無しの密着テスト作業
クロスカット無しの部分の密着テストを行い結果として全て良好です。
ガラス素地クロスカット無しの部分の密着テスト結果

◆ガラス素地のクロスカット部分の密着テスト作業
クロスカットした部分の密着テストを行い、結果「シャーピープライマーP-50」のみ密着が他に比べ劣っています。
ガラス素地クロスカットありの部分の密着テスト結果

◆カッティングシート面のクロスカット無し部分の密着テスト作業
カッティングシートの上にクロスカット無しの密着テストを行なった結果、水洗い〜「ハイタッチベルデ」〜「セラMレタン」のみ少しめくれましたが、密着不良というよりはカッティングシートの貼り付けの不具合ではないと思われます。
カッティングシート部分のクロスカット無し密着テスト結果

◆カッティングシート面のクロスカット有り部分の密着テスト作業
カッティングシート部分のクロスカット有りの密着テストを行なった結果、「ハイタッチベルデ」「ハイポンファイン20デクロ」の部分のみ剥離しました。
2種類の下塗りは剥離はしていますが、写真の結果から水洗いが一番密着しておらず、その次が脱脂、その次がペーパーで目荒らしの順になっています。
カッティングシート面のクロスカット無し部分密着テスト結果


最後に全ての結果として、ガラスには全て密着はしましたが、カッティングシートには顔料が入っている下塗塗料は密着しない結果となりました。

マウスを乗せると写真が変わります & 写真をタップすると写真が変わります

この検体を屋外暴露して今後 変化があるか調べて行きます。



記事提出者:有限会社 井口塗料

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