※今回は【将美建装】【武田塗建】【むらせ塗巧舎】3名のメンバーがそれぞれに検証を行いました。
第一部 戦争の影響でシンナーがない? 【将美建装】
お疲れ様です。
将美建装 阿部です。
2026/04/19この記事を書いていますが
皆さんシンナーありますか?
日々メーカーから材料の出荷制限や、出荷停止などの連絡が来ていると思います。
全く勉強してこなかった自分としてはホルムズ海峡ってなに?と言う感じですが
少し勉強をしてとんでもねぇーじゃん!と
思った所であります🙇

今回はシンナーが入らない、中にはマブで塗れば良いや灯油、軽油で希釈すれば問題ないよ!
転売ヤーから買えばいいなど
色々な事がネットで回ってますが
本当に、軽油、灯油でまざるのかやってみました!


塗り板はアルミ板と木で


灯油、軽油、トシン、マブ、
灯油、軽油&トシン、ラシンを50対50で伸ばしたものなどを
1液ファインウレタンとクリーンマイルドシリコンでやってみました!


アルミはケレンからのマイルドボウセイ
もう一つはミッチャクプライマーが下塗りになります。
木の方は錆止めとケレンだけになります。




灯油、軽油、トシン、チャンポンなど希釈は5%のばしになります。
又少ない量なので他の成分一緒にならないように毎回ローラーは新品に変えています。








1回目の塗装が終わり2日間完全に乾燥をさせ
上塗りをしていきます。



その他縦の物のレベリングや後ダレなどを見るために金物を立てて塗装

結果をまとめると、ラシンをいれると艶がかなりひけるイメージがあります。
マブやトシンだけに比べると灯油、軽油ともに隠蔽力が下がる感じがしましたが下手にチャンポンするなら灯油、軽油マブの方がいいのかな?とも思いました。
塗ってる感じも全く違和感などなかったです😅
木はどんだけ吸い込んで匂いがずっと残ってクレームが凄いんじゃないかな?と思いやったのですが、灯油、軽油ともに全然そんなことはなくビックリしました‼️
また縦の物縦樋やスリムダクトなど多少気を使えば後ダレもなく塗れそうな感じです😅

さらにその後28時間後に密着試験をしてみました。



結果。。

どれも密着してました😅
この先なら軽油、灯油でいいじゃん!
と思う方が沢山出てきそうですが
この記事はあくまでも混ざります、塗れます。と言う記事なので耐久性などの保証はありません。
道路使用、元請けさんに色々言われたり
生き残る為の最終手段としてやってみました。
どの程度艶が落ちるのか
室内保管の塗り板もアルミで作って
後は倉庫屋根に2026/04/19暴露試験開始しましたので又1.2ヶ月したら記事にしようと思います。

次の記事が出るまでにはそんな事もあったなぁ
と
いつでも手に入る状態になってるのが1番いいですがみんなで乗り切りましょう!
第二部 塗料の希釈に灯油は代用できるのか【武田塗建】
近頃中東情勢の影響でシンナーが手に入りにくい日々が続いています。
そこでシンナーに代わる何かが無いのか??灯油を代用して実験してみました。

今回はより実践現場に近い塩ビ、サイディング、亜鉛メッキ鋼板(トタン)三種類の下地を使って実験していきます。

以下の分量の物を使用して5%の希釈率で各種塗料を塗っていきます。
①トシン80:灯油20 ②トシン60:灯油40 ③トシン40:灯油60 ④トシン20:灯油80 トシン100% 灯油100%

トタンにはケンマロンを使用して下地処理後、弱溶剤型2液エポキシ錆止め塗料を塗布

サイディングには弱溶剤2液浸透ハイブリットエポキシシーラーを塗布
塩ビは下地処理は無しで直接塗っていきます。

赤色の弱溶剤型2液セラミックハイブリッド無機系塗料と黒色の弱溶剤型2液NADシリコン塗料を中塗り

サイディングと塩ビには弱溶剤型2液シリコンを塗布
希釈の際、灯油の割合が多い希釈材は少し混ざりにくいと感じましたが問題なく混ざり塗った感じも純正シンナーで希釈したものと比べても遜色ないと感じました。
中塗り塗装直後の艶も中塗り乾燥後の艶もどちらも大差はなく匂いもさほど気にならなかったです。

亜鉛メッキ鋼板(トタン)上塗り後

塩ビ、サイディング 上塗り後
上塗りを塗布しても中塗りが溶けてくることはなく不具合なく塗装できました。
実験してみて自分が感じたことは灯油は少し溶解力が弱いが問題なく塗装できるということです。
しかし各塗料メーカーが販売している塗料用シンナーは調べてみると会社ごとに配合が異なり、自社塗料との相性など様々な検討を経て販売されていると思われます。
灯油で問題なく塗装ができるとしても“塗料用シンナー”には灯油以外の成分が加えられ調整されていますので純正品を使用するべきでしょう。
今回試し塗りを行った検体の半分はブランクとして室内保管して、もう半分は屋外暴露で経過を観察していきたいと思います。
第三部 アレはシンナーの代用になるのか【むらせ塗巧舎】
中東情勢の影響をモロに受け、塗料の希釈や道具の洗浄に使われているシンナーが塗料販売店やHCから姿を消しました。
我々塗装業者にとってシンナーは作業を円滑に熟す為には無くてはならない存在な訳で、SNS上にも「シンナーが手に入らない」「どこかに売ってる店あったら教えてほしい」等と沢山の塗装業者と思わしき方々の投稿も散見されます。
塗料を希釈したくても希釈するシンナーが無い。
ならば何かで代用する事はできるのか??
弱溶剤と言われる塗料の希釈は一般的に「塗料用シンナー」と呼ばれているシンナーです。
塗料用シンナーは消防法で第二石油類に分類されており、同じ第二石油類には灯油や軽油なんかも分類されています。
私がまだ塗装屋に入社し駆け出しだった30年前は、たまに鉄骨業者が錆止め塗料を塗る際に灯油で希釈していた なんて事がありました。
当時の錆止めは今思えばJIS-k5621とかだったのじゃないかなと思いますが、我々が現場で上塗りを塗装すると、鉄骨業者が塗装してきている錆止め塗料が上塗りを塗る事で再溶解し、上塗り塗料と混ざってしまうなんて事がしばしばありました。
そういった過去の経験から、今回はあくまでも”実験”という事で同じ第二石油類の軽油を塗料用シンナーの代わりに使ったらブリードしてくるのか?を試してみました。
塗料は現在一般的に使用されているであろう、弱溶剤1液型エポキシ樹脂錆止めと弱溶剤2液型エポキシ樹脂錆止めを使用し、それぞれ軽油で希釈した物と
塗料用シンナーAで希釈した物を用意しました


こちらは弱溶剤1液型エポキシ樹脂錆止めを塗料用シンナー 軽油それぞれ5%希釈しました。

こちらは弱溶剤2液型エポキシ樹脂錆止めをシンナー 軽油共5%で希釈しました。
1液型2液型共にどちらも塗料用シンナーと変わらない程度に混ざりました。
これらの塗料を一斗缶に塗装

弱1エポサビ↑

こちらは弱2エポサビ↑

↑塗装後10分程度経過した写真
塗料用シンナー希釈 軽油希釈の物
どちらもさほど変わらない乾燥状態
2液の方の写真を撮り忘れましたが、そちらもシンナー 灯油希釈共にさほど変わらない乾燥状態でした。
錆止め塗装後22時間程で上塗り。
ネタは弱溶剤2液型アクリルシリコンです。


上段 弱1エポサビ
下段 弱2エポサビ
軽油で希釈した1液、2液どちらの錆止め上に塗った場合も上塗りに錆止めの色が滲んで来る事はありませんでした。またリフティングも確認できませんでした。
次に1日乾燥後にクロスカットテストもしてみました。






こちらに関しては希釈剤の種類の影響というよりは
塗料のタイプ(1液型と2液型)による付着力の差なのかなと思います。
今回簡易的ではありますが軽油で希釈したらどうなるか?を実験してみましたが塗料を希釈できるし、目立った問題は無い。という結果になりました。
今回の実験はあくまでも実験であり、本来塗料メーカーが出している仕様に基づくのがセオリーだと思います。
そして1日も早く塗料、シンナーやその他様々な物の流通が元に戻る事を切に願います。
おまけ トシン希釈と灯油希釈の乾燥時間【江澤塗装】
艶消しの塗料を塗料用シンナーと灯油で希釈して塗布。
乾燥していく様子を撮影した100倍速の動画です。
記事提出者:将美建装 武田塗建 株式会社 むらせ塗巧舎
動画提供:江澤塗装
